近年、歯科医院へ定期検診に通われる方が増えてきたと思います。皆さま自身だけでなく皆さまの周りにもそのような方がいらっしゃるのではないでしょうか?
開院からもうすぐ半年を迎えようとする当院でも、治療が一通り終わり定期検診として来院される患者さんが増えてきました。
ところでなぜ定期的に歯科医院に通わなければならないのでしょうか?治療が終わったにも関わらず歯科医院に足を運ぶ意味はなんでしょう?
「コーヒーや紅茶などの着色を落とすために歯をクリーニングしてもらうため」
「歯ブラシでは取ることのできない歯石を取ってもらうため」
「虫歯や歯周病の早期発見早期治療のため」
「予防のためにフッ素を塗ってもうらため」
これらは全て正解ではあります。が、本質ではありません。
定期検診に行く目的。それは、『日々ご自身の力でご自分の歯を守れているか?』を確認するためです。
虫歯や歯周病の原因は、生活習慣や社会的背景、遺伝、予防の知識など様々な要素が考えれますが、やはり中心は“細菌”であると考えられます。そのため、その細菌(虫歯菌や歯周病菌)を普段どれだけコントロールできているか?を知ることが予防にとって重要となります。
歯医者さんに来て歯をクリーニングしてもらうと確かにその瞬間は歯がピカピカになります。しかし、明日になったらどうでしょう?24時間も経てば細菌は増えてしまいます。その増えた細菌を除去するのはあなた自身なのです。きちんとご自身の力でご自分の歯を守れているかどうかを知る手段が『染め出し※』です。
※染め出しは、磨き残しを可視化する検査です。
当院ではこの『染め出し』を積極的に実施しています。当院にいらっしゃった皆さまはご存知だと思いますが、基本的には初診時に必ず行うようにしています。予防へのスタートラインはこの染め出しによって示される磨き残しが20%以下になることだと考えています。
当院の定期検診では、歯のクリーニングに加えて、20%以下を目指して染め出しを実施していきます。この20%という数字は確かに簡単に達成できるものではありません。しかし、予防のプロである歯科衛生士と二人三脚でご自身に合ったブラッシング法(歯ブラシ、フロス、歯間ブラシ、ワンタフトブラシ等の使い方)を習得すれば実現可能な数字です。是非このゴールに向かって一緒に進んでいきましょう!
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