2023年01月28-29日に浜松の田代歯科医院で行われたJT Concept Master Course コンポジットレジン修復の発想転換 2022-2023 第19期の7日目および8日目に赤嶺と多田が参加してきました。今回は田代浩史先生(東京医科歯科大学臨床教授)によるウォーキングブリーチテクニックおよび支台築造(ダイレクトレジンコア)、ダイレクトクラウン、ダイレクトベニアに関する講義と高橋真広先生(東京医科歯科大学臨床教授)による直接修復と間接修復の選択および各種被着体に対する接着操作に関する講義、保坂啓一先生(徳島大学歯学部教授)にデジタルを用いたインジェクションテクニック等の最新トピックに関する講義、そして前歯部のダイレクトクラウン修復(モノブロック修復)の実習を行いました。
さらに今回のセミナーでは、実際に当院で赤嶺と多田が行ったダイレクトボンディング修復の症例発表を行わせていただきました。
田代先生の講義では、ホワイトニングとコンポジットレジン修復の関係性について学びました。カメレオン効果を持つコンポジットレジンを使用することでその後のホワイトニングへの影響を最小限にすることが可能だと感じました。また現代の接着技術を考慮することでファイバーポストの必要性を再考することができました。さらに今までであれば抜歯の適応であったであろう残根に対するダイレクトクラウンの術式についても学びました。高橋真広先生の講義では、前歯部審美修復のDecision Treeについて実際の臨床例を元に学びました。さらに各種被着体に対する接着操作を材料学の基礎から学び直すことができました。特に近年進歩しているジルコニアへの接着術式は今後の臨床に活きる大変興味深いものでした。保坂啓一先生の講義では、口腔内スキャナーを用いて、デジタルガイドを作製し、流し込みレジンにて短時間で審美的な修復を行う最新の治療について学びました。デジタルが進歩することで、術者の熟練度によらない安定した臨床結果を得られる可能性を感じました。
症例発表ですが、講師の先生や臨床の先生たちの前で行うのは大変緊張しましたが、JT Conceptで学んだ術式および材料を使用し、自分達の持てる力を全て発揮した症例を発表しました。自分では気がつけなかった改善点やより伸ばすべき長所について知ることができました。今後も院内だけでなく、外の世界に目を向けて、常に標準治療ができるよう研鑽を積んでいきます。
2022/10/29-30『コンポジットレジン修復の発想転換 第19期 ①②』
2022/11/26-27『コンポジットレジン修復の発想転換 第19期 ③④』
2022/12/18-19『コンポジットレジン修復の発想転換 第19期 ⑤⑥』
2023/01/28-29『コンポジットレジン修復の発想転換 第19期 ⑦⑧』
2023/02/25-26『コンポジットレジン修復の発想転換 第19期 ⑨⑩』
2023/01/03:ブログ『当院でのダイレクトボンディング』
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