2023年1月、最新の歯ブラシの仕方(正確にはフッ化物配合歯磨剤の使用方法)が4学会合同(日本口腔衛生学会、日本小児歯科学会、日本歯科保存学会、日本老年歯科医学会)で発表されました。当院では、今回発表されたフッ化物配合歯磨剤の使用方法を患者様にお伝えしています。ブログの更新が遅れてしまい大変申し訳ありません。
前回のブログと同様にまずは結論から…
【 適切な濃度と量のフッ化物歯磨剤を使用して、就寝前を含めて1日2回歯磨きを行い、うがいは少量の水で1回のみ。 】
上記の方法での歯磨きを推奨しています。下に今回発表された年齢に応じたフッ化物濃度とその使用量の表を載せます。
特に注目したのは6歳以降はもう成人と同様の扱いである(1450ppmF)という点です。また今まではブクブクうがいができる年齢になってから歯磨き粉を使用すると伝えたこともありましたが、今回の発表では歯が生える生後半年程度でもフッ化物配合歯磨剤を使用します。以下に具体的な歯磨きの方法を述べます。
① 上の表を参考に歯ブラシに年齢に応じた濃度および量の歯磨剤をつける
② 磨く前に歯磨剤を歯面全体に広げる
③ 2〜3分間歯磨剤による泡立ちを保つような歯みがきをする(特に歯みがき方法にはこだわらなくてOK)
④ 歯磨剤を吐き出す
⑤ おちょこ一杯程度の少量の水で軽く1回だけうがいする
⑥ その後1〜2時間程度は飲食をしないことが望ましい
可能であればフッ化物配合歯磨剤を用いたブラッシング回数は、1日2〜3回と頻度が高いことが望ましいと思います。また専門家から指導を受けた上で、フロスや歯間ブラシの使用も推奨します。
以上、歯磨きの仕方(虫歯予防編)2023年最新版でした。是非、歯科医院で歯科衛生士によるブラッシング指導を受けてください。
2021/07/04『歯磨きの仕方(虫歯予防編)』
2023/06/25『歯磨きの仕方(虫歯予防編)2023年最新版』
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