2023年9月24日(日)にDental Plaza Tokyoで行われたMICRO SCOPE 100%活用術〜ゼロから最強ツールにするためのHANDS ON COURSE〜 講師:三橋晃先生(神奈川歯科大学臨床教授、日本顕微鏡歯科学会会長、日本顕微鏡歯科学会指導医)に当院の赤嶺と多田が参加しました。マイクロスコープを用いた診療の基本から始まり、実習を通してその圧倒的な優位性を確認しました。
現在、日本には15,000台以上のマイクロスコープが普及しています。だいたい4〜5件の歯科医院に1台の割合で設置されている計算になります。今後はさらに普及すると考えられます。当院は現在1台マイクスコープを設置していますが、その有効性を考慮すると今後追加での導入を考えています。かつてはそのままの目で診療を行うことが一般的でしたが、近年はルーペ(拡大鏡)を用いた診療が一般的となり、今後はマイクロスコープを使用した診療が当たり前になると考えられます。当院がこれからも標準治療を実践する医院であるためにも、マイクロスコープのトレーニングは必要不可欠です。
マイクロスコープを使用することで、今まで見ることができなかった世界を見ることができます。特に根の中。かつて暗く狭い根管内を針のような細い器具を用いて盲目的に治療を行なっていましたが、マイクロスコープを使用することで明るくそして大きな世界として治療が可能となりました。今まで発見できなかった根管を発見したり、除去できなかった感染を除去したり、塞ぐことができなかった穴を封鎖したりと歯を守ることができる可能性が広がりました。しかし、マイクロスコープを使いこなすためには、今まで見えなかった世界で何が起きているのか?その理論的な背景を学問的に学んだり、マイクロスコープ専用の器具を使いこなすためのトレーニングを積んだりとさらなる研鑽が必要です。
今回のセミナーで最も勉強になったのは、ガッタパーチャ(以下GP)と呼ばれる根管治療後に根の中に詰める材料の除去方法です。マイクロスコープでGPの存在を確認しながら、超音波チップを用いてGPを軟化させます。その後軟化したGPをGPリムーバー(スピアー)やマイクロエキスカを用いて少しずつ掻き出していきます。確かに時間はかかりますが感染物を除去するという意味ではより確実です。
今後も当院はスタッフ一人ひとりが研鑽を続け、標準治療を実践することでより多くの地域の皆様の口腔の健康に寄与できるよう努めていきます。宜しくお願いします。
2020/2/9:ブログ『東京医科歯科大学歯内療法セミナー』
2021/03/14:ブログ『マイクロスコープ導入!』
2022/09/03-04:ブログ『第68回マイクロエンド2日間実習コース』
2023/09/24:ブログ『MICRO SCOPE 100%活用術』
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