2024年11月02-03日にMAXIS インプラント インスティテュートで行われた Full Digital Dentistry Course(Hands-on)〜インプラントを用いたファンクショナル・リハビリテーション〜(講師:Dr. Andrew C. Cobb)に参加しました。全4日間の日程で行われる今回のコースの後半戦では、ドーソンの咬合理論の原理原則に則ったデジタル歯科臨床についての実習を受けました。
まずは3Shape Premierのデジタル咬合器の使い方を学びました。そこから実際の臨床の症例を、自分自身の手でデジタル咬合器を用いて診断用ワックスアップを行いました。さらにデジタル咬合器上だけでなく、患者さんの顔貌写真とデータを重ね合わせることで、軟組織の評価も行いながら診断用ワックスアップを行いました。今までは型を取り、石膏を流し、硬化を待ち、フェイスボートランスファーをし、咬合器にマウント、さらに患者さんの写真から評価・分析した上で、診断用ワックスアップを1歯ずつ行っていました。デジタルを用いることで、口腔内スキャナーで歯列および軟組織のデータを取れば、そこからデジタル咬合器にマウントすることができます。またデジタルワックスアップも理想的な歯の形態を多数歯同時に調整でき、咬合接触状態も簡単に測定し、さらに顎運動も再現性のある形で何度も動かすことができます。技工士さんとの連携もより密にできるでしょう。より効率的により精度の高い歯科臨床を行うことができるのがデジタル歯科です。
現在、最終的な補綴材料としてジルコニアが生体親和性が高いと考えられています。ジルコニアの補綴物はデジタルで作られます。そうなると最初からデジタルで治療を行うことが適切と考えられます。当院は今後、積極的にデジタルと取り入れていきます。10年後、いや5年後の歯科はどうなっているか?デジタル歯科が行われていることは確実です。より良い歯科治療を地域の皆様に提供できるよう当院はスタッフ一丸となり、デジタル歯科を推進していきます。
2024/05/18-19:ブログ『Full Digital Dentistry Course(Lecture)』
2024/11/02-02:ブログ『Full Digital Dentistry course(Hands-on)』
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