2025年1月26日(日)にMEGAGEN JAPAN主催の九段会館テラスにて行われた「完全習得 ルートメンブレンテクニックセミナー(講師:有賀正治先生)」に参加しました。今回のセミナーでは、特に上顎前歯部の審美症例で応用されるルートメンブレンテクニックについて学びました。
通常、上顎前歯部のインプラント症例は骨の幅や高さがないため、骨造成を併用する必要があり難易度が高くなる傾向にあります。なぜ上顎前歯部の骨の幅や高さが減ってしまうかというと、上顎前歯部の骨は元々薄いことに加えて、歯を抜歯することで歯の周りに存在する歯根膜から血液供給を得ていた束状骨が吸収を起こしてしまうからです。ルートメンブレンテクニックは、この抜歯後の束状骨の骨吸収を抑えるテクニックです。
ルートメンブレンテクニックでは、全ての歯を抜歯するのではなく、束状骨への血液供給に必要な歯根膜を残す目的で、健全な歯根の一部を骨内に保存するテクニックです。そうすることで歯槽骨を審美的に保存し、大きな骨造成を必要とせずインプラント治療が可能となります。ルートメンブレンテクニックとDensah Burを組み合わせることで、抜歯即時埋入・即時荷重が可能となります。より患者さんへの負担が少なく、より審美的でより短期間のインプラント治療を目指し、当院でも積極的にこのルートメンブレンテクニックを実施していきます。
今後も地域の患者さんにより良い歯科医療が提供できるようスタッフ一同研鑽を積んでまいります。
2025/02/20:ブログ『抜歯即時埋入・即時荷重を臨床に導入するためのスタートライン』
2025/02/20:ブログ『完全習得 ルートメンブレンテクニックセミナー』
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